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アトピー性皮膚炎

Q : アレルギー性体質はどのように発生するか教えてください。また漢方により体質改善が可能ですか?

A : アレルギー性疾患の発病原因を漢方では大部分が先天的な体質の遺伝的要因から表れるものだとしています。従来これは胎熱と言われますが、母体からもらった遺伝的な病気という意味が含まれています。驚く事にこのアレルギー体質の疾患はアトピー性疾患(胎熱)、喘息、鼻炎、くしゃみ等の改善が漢方生薬で80%以上可能です。

Q : アトピー性皮膚疾患に関して詳しく教えてください。

A : アトピー性皮膚疾患は完治するのが非常に難しい悪性の皮膚病です。この疾患は年齢によって症状が異なって表れるという特徴があるあります。
新生児から2歳までは、乳児顔面頭部急性湿疹と区別するのが難しいとされています。アトピー性皮膚炎の症状は、頭、顔面を中心に、耳の後、首のつけね、胸と背中、手足のつけね部分などに赤みをおびた湿疹として現われます。
3歳から10歳前後には湿疹が乾燥して、カサカサした乾燥湿疹に変化していきます。この症状のアトピー性皮膚炎で病院に来る患者のほとんどが3歳以上で、皮膚科で治療を長期的に受けてもあまり効果が得られないことがあります。患者の中には副腎皮質ホルモン剤の長期的な服用で、副作用を起こすこともあります。
アトピー性皮膚疾患は、初年期には、比較的容易に漢方の体質改善剤で完治できますが、思春期以後になると完治が大変難しくなります。

Q : 漢方にはアトピー性皮膚疾患治療の特効薬があるという話を聞きました。実は、子供がアトピーなのでとても関心があります。詳しい説明をお願いします。

A : 韓国の漢方医科大学の臨床実験から'柴胡清肝散'という生薬処方が炎症性が強いアレルギー症状の改善にとても有効だという結果が出ています。しかし、私はアレルギー性疾患には柴胡清肝散より'温清飲(四物湯+黄連解毒湯)'をよく処方しました。
これは、'柴胡清肝散'と同じような処方で、臨床統計上とてもよい処方として認められ、アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎によく使用されています。
この温清湯は特にアトピー性皮膚炎に対して効用をよく発揮します。

Q : 温清湯の薬用効果について教えてください。

A : 過去3年7ヶ月間の仁堂漢方医院の臨床統計を紹介します。
アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎には'温清湯'、そしてアレルギー性喘息、鼻炎、くしゃみなどの合併症に'小清龍湯'を一緒に処方して投与した結果改善された例を幾つかあげてみましょう。
0歳から15歳まで169名(アトピー性皮膚炎21名、アレルギー性皮膚炎及び鼻炎、喘息148名)の患者(男性102名、女子67名)に各々'加味温清飲'と'加味小青龍湯'を投与しました。
この169名は、本医院に来る前にはほとんどが西洋医学の治療を受けていましたが、思うように改善することのできなかった患者たちでした。

治療の結果


- 卓効(かゆみがなくなり、皮膚も正常状態に回復した患者) :51名(30.4%)
- 有効(かゆみがなくなったが、皮膚にあれた部分が残った患者) :88名(52.2%)
- 若干有効(かゆみは我慢できる程度で、皮膚が若干改善された患者 :17名(10%)
- 無効(かゆみも皮膚もほとんど改善が見られない患者) :13名(7.3%)
卓効や有効な患者の中、治療6ヶ月以内に軽く再発し再び治療を受けた患者は27名だけで、平均治療期間は3ヶ月から6ヶ月でした。

- '温清湯'は、紫外線アレルギーと、寒冷性アレルギー、湿疹、それからニキビにも効かがあり、いくらかの生薬を加えば、老人性及び虚弱者の乾燥性と血虚性の皮膚掻痒症にもよくききます。
特に、この薬は、皮膚疾患だけでな、虚弱体質改善剤にもひろく処方されています。
我慢できないかゆみのために、子供の性格までにも大きな影響を与えるとされるアレルギー性皮膚疾患は、苦労する子供たちに、明るい笑いを取り戻せる薬として知られています。漢医学界ではこの'加味温清湯'以上に優れた処方はないと信じられている程です。

- '加味'というのは、人によって症状が異なって表れるのでそれに従って何種類もの生薬を加えるといった意味あいが含まれています。そのため各自の体質により何種類かの生薬を加えなければ、より良い効果が得られないと言われています。

 
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