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治療の難しい疾患

   頭痛の実体

Q : 頭痛は人にだけ起きる病気なのですか?

A : 頭痛は人間であれば誰しも経験することですが、これほど辛いことないでしょう。すべての脊髄動物は四本足で歩きますが、人間だけ2足歩行ができるという特典を神様から授かりました。しかし逆説的にも2本足で歩くがために避ける事のできない宿命的な疾患も同時に何種類かあります。これは大抵慢性的な頭痛、腰痛、痔、そしてその他にも胃下垂、腎臓下垂、子宮下垂なども関連があると思われます。このような疾患は2足歩行をする高等動物である人間にだけにおきます。頭痛は目に見えないので診断をしても特別に現われない症状であり、本人以外には分かりません。痛みの形態もそれぞれ異なります。しかし脳自体には痛みに対する神経がないので痛みを感じることができません。

Q : それでは頭痛というのはどの部位が痛いのですか?

A : 頭蓋骨の外にある筋肉や、血管が刺激を受けて痛い場合と、頭蓋骨内の硬膜、くも膜、髄膜などを通る三叉神経とその他に知覚性脳神経が刺激を受けて痛みを感じることになります。これら全ての痛みを認識するのは大脳や脳自体には痛覚神経がないので頭痛は脳以外の他の組職で生ずる痛みです。しかし、仮に脳神経自体に痛覚神経があったらどうなるでしょうか?人間はおそらく一日も楽に暮すことができないでしょう。何故ならば、考え、話し、そしてそれ以外に脳から伝逹されるすべての神経信号作用は静電気刺激と同じなので痛みを誘発させるしかないからです。そしてこのような神経伝逹過程で熱が発生するため頭には脂肪層が発達しないのです。特に子供の頭は冷やしなさいと言った韓国の先祖達の賢明さを垣間見れます。

頭痛には他の病気が原因になって生ずる頭痛と特別病気ではないのに頭痛を感じる場合があります。なんの病気でもないのに頭痛がおきるものについてはそれほど心配することはありません。しかし、他の病気が原因となって発生する頭痛は注意する必要があります。しかしあまり心配することのない頭痛のように原因なしに痛いわけではありません。特にこの中でも神経性頭痛と呼ばれる頭痛はとてもひどい痛みを伴います。これは一般的に言われる頭痛の痛みの約90%以上を占めます。しかし幸いにもこの神経性頭痛を解決する漢医学の生薬があるので心配する必要はありません。

Q : 他の病気が原因となり発生する頭痛にはどのようなものがありますか?

A : この中には生命を脅かす疾患も隠れている場合が多いです。急性の病気の症状を伴うものについては頭痛と発熱、意識喪失、ひどい嘔吐、手足のマヒなどの症状が発生するので必ず精密検査を受ける必要があります。

髄膜炎、脳腫瘍、くも膜下出血

1) 髄膜炎 : ひどい熱と嘔吐を伴う風邪や急性副鼻腔炎、急性中耳炎など比較的軽い病気だと思っていたら頭痛がますますひどくなり高熱と吐き気などをもよおす場合があります。これは急性髄膜炎である可能性が高いです。急性髄膜炎は脳を包んでいる膜に細菌が感染し痛みを起こす病気で脳膜炎といいます。ひどい頭痛、高熱、痙攣やこん睡状態を伴うことがあれば応急処置が必要です。

2) 脳腫瘍 : 体に力を入れると頭に鋭い痛みを感じる頭痛のため眠りから覚め、朝起きようと力を入れた時や、横に寝返る時、前に曲げる時、咳やくしゃみをするなど体に力が入ると頭がズキズキと痛み、その痛みが一日中続きひどいときには吐き気までをも伴い、さらにひどくなると痙攣、意識障害、麻痺などおこる場合です。これは脳腫瘍の時によく現われる症状です。症状がひどいと急性食中毒と症状が類似するので注意をする必要があります。

3) くも膜下出血 : 急でひどい頭痛と共に意識不明、何の予告もなしに急にひどい頭痛と吐き気が起きて意識不明になります。これはくも膜下出血です。耐え難い頭痛と、主に後頭部で痛みが広がる感じがします。この際の特徴は首が固まってまわりません。意識が消えてそのまま永遠と目が覚めない事もあります。これは脳動脈にできた動脈瘤が急に破裂して発生する恐ろしい病気です。頭痛には上のように恐ろしい病気による場合もあるのでよく注意する必要があります。

Q : 心配のいらない頭痛について教えてください。(しかし苦痛な頭痛)

A : 筋収縮性頭痛、偏頭痛、群発頭痛

1) 筋収縮性頭痛 : 頭が締めつけられるように痛いという、ある33歳の会社員場合、会社に出勤する時までは異常がないのに、午後になると頭が締め付けられるような痛みが襲ってくるそうです。特に後頭部の方からの痛みがひどく、こめかみの周辺も痛みを伴います。残業などをするとその痛みはいっそうひどくなり、継続する痛みのせいで悩まされています。頭痛薬を飲むと程度は痛みが沈まりますがほんの一瞬に過ぎません。夕方、家に帰ってからお風呂に入り、睡眠をとってから翌日の朝出勤すると午前までは頭痛はありません。これは特別な疾患のない筋収縮性頭痛の症状です。過労や緊張によって首と頭などの筋肉が収縮して神経を刺激して起きる頭痛で、この際は疲れを回復させる処方に血を清める処方を合わせて投薬すれば比較的治療が容易です。一般的な自己管理対策には適当な休息、柔軟体操などがあります。

2) 偏頭痛 : 頭がズキズキ痛むという37歳主婦の場合、お腹が空いているのに我慢して家事をしたり、一段落ついて一息ついている時などに頭がズキズキしてくると言います。この際に目がかすんだりチカチカするといった前兆があります。20分程度経つと前兆がおさまり、頭の両側の脈拍に痛みが走ります。時には気持ち悪くなって吐き気をもよおすこともあります。頭痛は半日から一日続き途中一瞬おさまることもあります。これはよく起きる頭痛の一種で偏頭痛と呼ばれる症状です。これは特に女性に多く、たまに子供に現われる場合もあります。

このように前兆症状があることが偏頭痛の特徴で、この前兆の種類も人によって様々です。光がピカピカひかって見えたり、目まいがして目の前が真っ暗になったりします。前兆は約10〜30分続いてからおさまり本格的な頭痛が始まります。

頭痛の痛みの症状とは、初め前兆が現われた後、一時間ほど経ってから痛みが本格化して4〜5時間経つと痛みがおさまりますが、場合によっては痛みが2日間に及ぶこともあります。
偏頭痛がおきる原因は人によって様々ですが、疲労、緊張、空腹、眩しい直射日光や、時には特定の食品、みかん、チョコレート、チーズなどによっても発生することがあります。これは血管を収縮させるセロトニンの増減作用のためだ。ある原因によって血液の中にセロトニンが増加すれば脳血管を収縮させます。すると脳の血流が減少し、前兆が現われます。血管を収縮させる事によってセロトニンが完全に消耗すれば反対に血管が膨脹して周りの神経を刺激し痛みが発生します。

つまり血管が収縮した時に前兆が現われ、膨脹した時頭痛が発生するということです。偏頭痛の痛みの形は人によってそれぞれ異なり前兆がない場合もあるのに対して、この時は頭痛が一日中続いたり何日間か続くこともあります。偏頭痛の場合はほとんどが遺伝的な原因であることが多いです。

Q : 偏頭痛を予防する方法を教えてください。

A : 偏頭痛を予防する方法としては(確実な效果は期待することはできません)

* 疲労、緊張、空腹を避ける。
* みかん、チョコレート、チーズなどの食べ物を避ける。
* 予防薬やお茶(長ねぎの白い根の部分と生姜)を飲んで休息をとりましょう。

Q : 偏頭痛を起こしやすい特別な体質があるのでしょうか?

A :
(1) 寒さに弱い
(2) 神経が鋭敏
(3) 消化器官が弱い
(4) 便秘がち
(5) 時に不眠症の症状がある
(6) 少陰人体質の人によく発生する
この偏頭痛は神経性頭痛と呼ばれ、全体の頭痛中90%以上を占めます。

Q : 偏頭痛の発生の根本的な原因を教えてください。

A : 人の体重の1/50にも満たない脳が必要とする酸素量は、1日に吸収される酸素全体の30%です。
現代社会の複雑な構造や片寄った食事、栄養不足、ストレスなどが原因で私達にとって最も大切な血液が汚れていきます。
この汚れた血液が肺から酸素と結合する酸素親和能力を落とし、酸素の絶対値を不足させます。すると血液が脳細胞に十分な酸素を供給できなくなり、きれいな血を受けるために脳の毛細血管が収縮し、またすぐ膨張して頭痛が発生するのです。

1) 群発頭痛 : 目の内側のほうまで痛みを感じます。夜寝ていると急に発生する頭痛が群発頭痛です。痛みのせいで眼が覚めてしまうほどひどい痛みを伴います。頭が割れそうなほど痛症を感じる症状です。

群発頭痛の痛みの部位は目の内側のほうで、汗と鼻水、そして涙が自然とでてきます。これは偏頭痛の一種であり、主に中年の男性によく現われます。痛みは何週間、または何月にも渡って毎度ほぼ同じ時間の夜に起こり、2時間程度経てば大抵治まります。こんな症状この半年から一年ぐらいの周期で発生するため群発頭痛と言います。群発頭痛の特徴は中年男性によく現われ、お酒が原因となり発生される場合が多いです。
何らの以上がなかった人が急に夜発生するのが特徴です。この群発頭痛は緑内障と症状が似ていることで眼科医の診断が必要です。この頭痛の最も主な原因が飲み過ぎであるため、お酒をひかえなければならない。群発頭痛の主な解毒には漢方生薬黄連解毒湯合五散を凌ぐ薬はありません。

Q : その他に頭痛を引き起こす一般的な病気にはどのようなものなどがありますか?

A : 一般的に頭痛をよく起こす病気として高血圧、慢性硬膜下血腫、脳動脈循環不全、中耳炎、虫歯、急性硬膜外出血、一酸化炭素中毒、緑内障、腹腔肝炎、消化不良などです。

Q : 頭痛の自己診断と頭痛の状態に対してどんな方法で整理をすれば良いですか?

A : とりあえず頭痛が発生したら前に述べたような頭痛の種類を症状別に判断して医者に詳しく説明すると、より確実で早い対応ができます。

(1) どのようにして始まったのか?
* 最急性頭痛(瞬間):ある瞬間急に始まった頭痛(頭痛が始まった時間を正確に記憶する)
* 急性頭痛(数日):頭痛の始まった日付を正確に記憶する
* 亜急性頭痛(数週):始まった週を記憶する。
* 慢性頭痛(数ヶ月):何ヶ月か前から始まった頭痛。

(2) 痛みの症状は?
* 頭痛が継続するのか、またはたまに発生するのか、続く場合は痛みの程度が同じか、だんだんひどくなるのか?
* たまに頭痛が発生する場合:痛みが発生する週期や持続する時間はどうか、毎日なのか、一月に一度か、どの程度痛みが続くのか?
* 痛みの部位:頭のどの部分か、痛みの部位は一定か、頭部の両側か一方か?
* 痛みの形態:継続して起こる頭痛か、チクチク痛むのか、ズキズキするのか、ガンガンするのか?

(3) その他

* 親、兄弟の中に同じ形態の症状を持つ頭痛持ちがいるか、つまり遺伝的な原因か?
* 最近、頭や首に怪我をした事があるか?
* 酔っぱらって頭をぶつけたのか?
* 目、耳、鼻、歯などに病気がないか?
* 眼鏡の度数はあっているか(乱視の矯正はしたか)?
* その他に原因はないか?(緊張、咳、空腹、生理など)
このように頭痛は人により症状が違うので診断をする際には正確で詳しい情報が必要です。軽い頭痛でも大きな病気が隠れている場合があるので、頭痛を正しく理解することが重要です。

 
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